皆さんは、遊園地とテーマパークの違いを考えたことがありますか?一見似ているようで、この2つには提供する体験に大きな違いがあります。
遊園地は、ジェットコースターや観覧車などの遊戯施設をいくつか備えた「ハード」が売りの場所です。ここではアトラクションの楽しさや刺激を味わうことが中心で、短時間でも満足感が得られるよう設計されています。
対して、テーマパークは一歩先を行きます。非日常的なテーマに基づいて空間全体がデザインされ、訪れる人々はあたかも別世界に入り込んだような没入感を体験します。すべてがテーマに沿って統一され、施設の外観からスタッフの対応、イベントまで、細部にまで工夫が凝らされています。東京ディズニーランドが1983年に日本で開園して以来、この「テーマパーク」という概念が広く理解されるようになりました。
テーマパークは、ただの乗り物ではなく、体験そのものを提供する「ソフト」が主役です。利用者が「ここでしか味わえない特別な時間」を感じられるように、すべてが緻密に計算されているのです。
遊園地とテーマパークで考える介護施設の違い
これを介護施設に置き換えてみましょう。遊園地的な介護施設は、基礎的なサービス基準を重視しています。たとえば、人員基準の3対1、1日3回の食事提供、オムツ交換、週2回の入浴など、最低限のルールを守ることで利用者が安全に生活できる場を提供するのです。これは確かに必要なことで、まるで遊園地がジェットコースターや観覧車で来場者の期待に応えるのと同じです。
しかし、私たち三山グループが目指しているのは「テーマパークとしての介護施設」です。ただ基準を満たすだけではなく、私たちの理念「いま幸せです、ともに想える人生に」を一貫して体現した空間をつくります。テーマパークと同様に、三山グループの施設もその一つひとつが「共生」というテーマに沿って設計され、利用者に特別な幸福感や安心感を提供できる場所でありたいと考えています。
三山グループの目指す「共生のテーマパーク」
私たちが掲げるビジョンは、スタッフや利用者、そしてそのご家族が「ここで良かった」と心から思える「共生のテーマパーク」を創ることです。福祉の業界で私たちが果たすべき役割は、単にサービスを提供するのではなく、すべての人が自分らしく輝ける環境を整えることです。これは、遊園地がただのアトラクションを並べるだけでなく、テーマパークとして訪れるすべての人に物語を体験してもらうのと同じです。
三山グループの経営理念・行動指針・ビジョン・経営戦略
経営理念
「いま幸せです、ともに想える人生に」利用者やスタッフ、地域社会すべての人が「今この瞬間、ここで幸せだ」と実感できる場を目指します。一人ひとりの人生の物語に寄り添い、共に支え合いながら生きる喜びを共有します。
行動指針
共に生きる: 全員が「共生」の理念を体現し、支え合う場を築く。
細部に愛を: 空間やサービスの細部まで心に残る思いやりを込める。
自立と敬意: 利用者の自立を尊重し、敬意と愛情を持って関わる。
多様性を活かす: 異なる文化や背景を持つ人々が協力し、新たな価値を創造する。
地域とつながる: 地域の一員として、共に成長し支え合う。
ビジョン
「共生のテーマパーク—すべての人が輝く未来へ」私たちは、共生をテーマにした福祉のテーマパークを実現し、地域社会と共に、すべての人が「ここで良かった」と思える場所を目指します。持続可能な福祉サービスのモデルを築き、福祉業界の未来を切り開きます。
経営戦略
外国人スタッフの活用と多文化共生:多文化を持つ外国人スタッフが安心して活躍できる環境を整え、福祉の未来に新たな価値をもたらします。異なる文化を取り入れることで、日本の福祉に新たな温かさを加えます。
DX化で“ゆとり時間”を創出:デジタル技術を活用し、スタッフがゆとりを持ち利用者にじっくり向き合える時間を確保します。DXは単なる効率化ではなく、温かいケアを提供するための余裕を生む手段です。
業務のバリアフリー化で多様な人材を即戦力に:Appleのデザイン哲学のように業務を直感的にし、誰もがスムーズに働ける環境を整えます。視覚的な資料や動画で分かりやすく学べる仕組みを導入し、多様な人材でも早期に力を発揮できるようにします。
三山グループは、ただの介護施設ではなく「共生のテーマパーク」を目指しています。ここに集うすべての人が、心から「ここで良かった」と思えるような特別な場所を一緒に作り上げていきたいです。これからも令和版の新しい福祉のカタチを追求していきます。
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