看取りとは、もともとは介護をするうえでの世話・看病など、患者を介護する行為を指す言葉でしたが、最近ではその定義が変わりつつあり、無理な延命治療などは行わず、自然に亡くなるまでの過程を見守ることを「看取り」と呼ぶようになってきています。
「残された時間を充実させたい」「人間の尊厳を保ちたい」といった考えを持つ人が増え、その考えが重要視され始めたことが背景にあります。
死を避けられない状態にある人に対しての介護を「看取り介護」と言いますが、医療行為を伴う「ターミナルケア」や、必ずしも死が差し迫っている中で行われるものではない「緩和ケア」という言葉と混同されやすいので、この点を分けて認識することも大切です。
看取り介護とは・・・死を避けられない状態にある人に対しての介護
ターミナルケアとは・・・終末期における医療的、介護的ケア
緩和ケアとは・・・身体や気持ちの辛さを和らげることを目的とした医療やケア
看取りは人生の最期に寄り添うことで、終活と切り離して考えることのできない概念です。
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