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  • 執筆者の写真広 天田

アート経営で福祉を変える

『世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか』の名著を、弊社の広報チーム(美術大学卒業)の新人と小さなお茶会をしているときに思い出しました。これからの福祉事業にも求められる観念と思いますので、今日はアートの必要性を訴えた本の内容に触れ、自分の考えを述べたいと思います。


この著書は、事業を成すために美意識(アート)が重要な役割を果たすことを説いた本です。著者の山口周さんは、論理的思考やデータ分析だけでは、現代の複雑な問題に対応しきれないと指摘し、直感や感性に基づく「美意識」を重視すべきと主張しています。特に、福祉医療系の経営者にとっても、美意識は差別化を図り、入居者やスタッフの満足度を高めるために有効です。


山口さんが提唱する「サイエンス・クラフト・アート」のフレームワークは、経営における3つの視点を示しています。サイエンスはデータや論理に基づく判断、クラフトは経験や技術の蓄積、そしてアートは感性や創造性を活かす美意識です。これらをバランスよく取り入れることで、施設運営が成功する要因となります。


マツダの事例は、美意識を取り入れた経営の成功例です。マツダは技術力だけでなく、車のデザインや運転の楽しさを追求し、車を「動く工芸品」として位置づけています。これにより、競争の激しい自動車業界で他社との差別化に成功しました。福祉施設も、技術的なケアや安全性だけでなく、施設のデザインやサービスに美意識を取り入れることで、入居者や家族にとって魅力的な環境を提供できます。


自社のInstagramアカウント「miyamag1979」

も、施設の美意識を活かした実践例です。このアカウントでは、施設内の日常やスタッフの明るい雰囲気、入居者との温かい交流を視覚的に伝え、感性に訴える内容を発信しています。ショート動画を通じて、「介護は明るくて楽しい現場である」ことを、見ている人に訴求できます。


美意識(アート)を取り入れた経営は、入居者やスタッフにとって、ただ機能的な施設を超えた「居心地の良い場所」を作ることができます。福祉施設の経営においても、論理や技術だけでなく、感性に訴える要素を取り入れることで、他の施設との差別化ができ、信頼される施設作りにも繋がると信じています。


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